オフショアの釣りでは必須のライフジャケット。
正しい浮力を持った用途にあったライフジャケットを皆様使われていますか?
今回は正しいライフジャケットの選び方を解説していきます。
桜マーク入りライフジャケットって何
ライフジャケットってなんでもつけていればいいんじゃないの?
と考えているそこのアングラー。ライフジャケットは海の上であなたの命を守る最後の装備です。
そんなライフジャケットは平成30年2月に着用義務となりました。
オフショアの釣りではあなたの命を守る大事な物です。
本記事ではそのライフジャケットの必要性や義務化となった桜マークについて、また安全面、コスト面に優れたコスパ最強桜マーク入りライフジャケットもご紹介します。
ライフジャケットの着用義務
今回ライフジャケット着用義務化になった理由としては、やはり着用者の意識が薄いということが挙げられます。
シートベルトの着用率が98%に対してライフジャケットの着用率は50%と圧倒的に低いです。
しかしライフジャケット着用により海中落水時の死亡率が約半分になるという調査結果もあり、その必要性はシートベルトと同等以上です。
ライフジャケットは違反や罰則があるから着用するのではなく、自分の命を守るために着用しましょう。
ライフジャケットの種類
釣り用としては桜マーク入りAタイプが必要
ライフジャケットであればどんなものでも良いのかといえばそうではなく、平成30年2月の着用義務化と同時に国の安全基準を満たしたライフジャケットである必要があります。
いわゆる以下の桜マークが着いているライフジャケットですね。
さらに以下のようなA,D,F,Gの4種類のタイプがあります。
基本的に海でプレジャーボートや遊漁船で釣りをする場合はタイプAが必要です。
今回の法改正で改めてライフジャケットの買替が必要な場合はこのタイプAの桜マーク付きを最低限選びましょう。
ジャケット式と腰巻き式と肩掛け式
続いてライフジャケットの形状ですが、メジャーなものとして大きく「ジャケット式」「腰巻(ウエストベルト)式」「肩掛式」の3種類。
それぞれメリット、デメリットを挙げてみます。
ジャケット式
メリット
- 膨張式ではないため落水時に膨らむかどうかの心配がない
- 物によってはポケットが着いていてそこに釣り具など収納ができる
- デザインを気にしなければ価格が安い
- 冬は防寒にもなる
デメリット
- 夏は暑い
- 動きにくい、肩が凝る
- ダサい(と見られる場合がある)
海上保安庁の人たちもこのジャケット式を着用していることからもボートで海に出るときは本当はこのジャケット式が一番安全だとわかります。
ただジギングやキャスティングゲームなどアクションが激しい釣りにおいては邪魔になることが多いです。
また夏場の釣りにおいてはとても暑く、熱中症になる方もいます。
肩掛け式
メリット
- 膨張式のため普段は薄く邪魔になりにくい
- 腰巻式と比べると落水時膨張した時に姿勢が安定しやすい
- 腰巻式と比べると若干安い(同メーカ比較で実売価格約1,000円差ぐらい)
デメリット
- 膨張式のためいざという時きちっと膨張するか不安
- 膨張式で普段は薄く軽いが、それでもジギングなどは首周りが疲れるし邪魔
- 夏は首回りが暑い
腰巻き式
メリット
- 膨張式で上半身はまったくフリーのため普段は動きやすいし見た目も良い
- 肩掛け式と比べると落水時膨張したときに泳ぎやすい
デメリット
- 膨張式のためいざという時きちっと膨張するか不安
- 肩掛け式に比べると若干高い(同メーカ比較で実売価格約1,000円差ぐらい)
おすすめは腰巻き式
以上のメリット、デメリットを考慮したうえで、個人的には腰巻式がもっともオススメ。
理由は普段邪魔になりにくく、落水時に泳ぎやすいという2点が大きな理由です。
上記にもあるように落水時に膨張するかという不安がありますが、これはまずは桜マーク付きの信頼できる商品を選ぶことと、ボンベなど定期交換が必要なものはこまめに確認することでほぼ解消できるハズ。
最近はインジケータにより不調を見た目で判断できる機能もあり、そういったライフジャケットであればより安心できます。
手動膨張式と自動膨張式
最後に膨張式の場合は手動膨張式と自動膨張式の2種類あります。
手動は落水時にひもを引っ張ると膨張、自動は落水時に水を感知して膨張するものです。
これは必ず自動を選ぶべきです。
最も大きな理由は、転覆などが原因で落水した場合大きな衝撃を受けて気を失ったりパニックになる可能性があるからです。
気を失った状態で落水しても手動だと膨張させることができません。
ですので自動膨張式であれば気を失い落水した場合でも海上で浮遊できるので救助してもらえる確率があがります。
逆に気を付けないといけないのは、降雨や何らかの形で水を浴びてしまって誤作動で膨張してしまうことです。
私も以前大雨の日にライフジャケットに雨が当たり、膨張しました。
おすすめのライフジャケット
高階救命器具(ブルーストーム)腰巻式
ティバノは国土交通省型式承認 小型船舶用救命胴衣 Type Aを取得、常時着用、省令改正にも対応しています。
小型船舶の全ての航行区域で、法定備品として使用できます。
ブルーストーム BLUESTORM 自動膨張式救命胴衣 ソバ―ウエスト 腰巻タイプ
- 炭酸ガスボンベの装着状態が分かるシングルインジケータ搭載
- 16g炭酸ガスボンベ使用、7.5kg以上/24時間以上(初期浮力約9kg)
- スリムで安価なスタンダードモデル
最後に
オフショアでの釣りは危険が多く潜んでいます。
急な高波で船体が揺らされ落水することもあります。
また海域や船長の判断によっては波高3mでも出船することは多くあります。
自分や同船者、家族、友人、知人を悲しませることのないよう船に乗る前にライフジャケットをしっかり着用し、下船してから脱ぐ、ということを心掛けましょう。
そしてライフジャケットのボンベは定期交換(2~3年)が必要です。
定期的なメンテナンスを必ず行いましょう。
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